迪化街のにぎわいを味わう

現地情報

こんにちは、台北パスポート大野です。明日より春節となりまして待ちに待った長期休暇となります。会社にも寄るかと思いますが、海外の駐在員は現地カレンダーに準じて勤務日が決まるのですが、実は台湾は非常に祝日が少ないです。今後台湾で働きたい方にとっては事前に知っておかないと、後々がっかりする事案かと思います。

台湾へ赴任してからまもなく10ヶ月になり、最近になって私が借りている部屋のすぐ近くに「迪化街」という卸問屋街があることを知りました。有名な観光地にもなっている場所が家から歩いて3分程度のところにあることを知らずに過ごしてきましたが、そんな休暇前の最後のブログに「迪化街」を歩いてきました。

迪化街は台北市の大同区「北門」にある古い商店街で、台湾最大の物流拠点として栄えました。現在でも伝統的な食品や雑貨、生活用品などが売られており台湾の歴史や文化を感じることができます。ちょうど今が台湾でいうところの年末なのですが、台湾のニュース・トピックで「迪化街年貨」をよく目にします。

年貨とは、旧正月(春節)に家族や親戚、友人などに贈る品物のことで、台湾では一年の最大のイベントです。年貨は幸運や繁栄を象徴するものが多く、例えば魚は余裕を意味し(多分「魚yu」と「余yu」の発音が同じだから)、菓子は甘い一年を願うになります。毎年12月から2月まで年貨大街というイベントが開催され、そのため多くの人で賑わってました。年貨大街は、迪化街の特産品や伝統的なお菓子、お酒、お茶などが販売され、新旧の商品が混在し卸問屋街としての趣を楽しめます。

義烏市や前職寧波市にいた時もそうですが、中華圏はこのような木の実や乾物が好まれるんだなって思いました。バラ売りがほとんどですが、市場でのこういう量り売りの光景は、5年近く海外にいますが、いつみても見ても懐かしさを感じますし新鮮にも思います。

カラスミは台湾でも名産となっております。右の写真の赤い封筒は「紅包」といって日本でいうところのお年玉です。「恭喜發財」というのは日本語で「ますますの発展をお祈り申し上げます」みたいなニュアンスですが、おちゃめな感じで「恭喜發財 紅包拿來!」と言うと「ますますの発展をお祈り申し上げます、お年玉ちょ~うだい!」みたいな感じになります。言う相手を見極めてぜひ試してみて下さい(笑)

実は「孤独のグルメ」シーズン5のストーリーの舞台になったお店「永樂擔仔麵」も「迪化街」にありました。別日にお店に入って頼んだのが、この「五郎セット」です。お店の外観とか店内の写真も撮ればよかったのですが、すみません写真これだけです。美味しかったです。

「迪化街」の入り口がこんな感じで、「永樂擔仔面」があそこらへんです。私が住んでいるのが、画面右下あたりです。「迪化街」というのがどこかにあるんだ、へぇ~という感じで、半年間こんな近くにあるのに全く気づきませんでした。見聞が広がらないので仕事ばかりでは駄目だなと思いました(笑)

入り口からずーっと先の道が「迪化街」になります。ちなみにちょっと歩けば「寧夏夜市」にもたどり着きます。台湾グルメを味わいたいのならば、ぜひ足を伸ばしてみて下さい!