台湾越境ECについて徹底解剖!

台湾マーケティング

こんにちは、台北パスポートの大野です。
先週7/5に越境ECについてのセミナーを行いまして、そこで話した内容を今回お伝えさせて頂けたらと思います。日本でも登録ができて、かつ台湾のネットショッピング利用者の9割以上が利用するECサイト、「SHOPEE」についてのメリット・デメリットをお話を致します!

台湾でのEC代行、クラウドファンディング代行についてついて詳しくお伺いしたい方はこちらのお問い合わせページよりご相談、お見積りの方を承っております。

昔からよく知られているのが「ebay」で今では世界で203カ国で利用ができる越境ECサイトになっており、次いでワールドワイドのタイプといえば「shopify」なりこちらも175カ国で利用されております。

「Shopee」に関してはシンガポール、タイ、そして台湾と言った東南アジア向けに特化しており、特に台湾では既存のECについてサイトを抜いて今では1番シェアを誇ってます。「Buyee」については日本商品専門サイトとして海外に展開しているという違いがあります。

以前Youtubeで台湾市場について説明しましたが、SHOPEEを利用するアクティブのユーザーが764万人~896万人いるとみなしていいと解説を致しました。大体大阪府の老若男女の全人口がSHOPEEを利用するという感じです。加えて台湾にいると分かるのですが、台湾の人が商品から旅行先からと日本好きなのは肌で実感ができます。そのため越境ECの市場として台湾を見据えるのはありだと思っております。

  • 在庫を日本で保管できる(追加の保管費が必要ない)
  • セラーアカウントの登録、維持が無料
  • 注文があれば発送するだけ

メリットは間違いなく参入しやすく、コストが掛かりません。越境ECで市場の分母を広げるのであるならば、やらない理由は無いと思います。

  • 消費者が利用できる配送方法の選択肢が少ない
  • 消費者が国際クーリエを選択する場合、消費者が「EZway」を登録している必要がある

こちらも以前のブログに書きましたが、台湾では自宅に届く「宅配」ではなく自宅や会社近くのコンビニ受取が主流です。弊社でもクラファンの商品発送では50%前後、SHOPEEでは100%コンビニへ発送してますのでこの配送方法が選択できないと、おそらく半分の台湾の消費者を失ってしまいます。ただし一方でSHOPEE JAPANでも消費者が店舗で受け取れるSHOPEE直営店の「蝦皮店到店」が利用できます。

国際クーリエによるDtoDではなくて、日本のセラーは一旦日本のSHOPEEの指定倉庫SLS(Shopee Logistics Service)へ発送すれば、SHOPEEが台湾の消費者指定の「蝦皮店到店」発送ができ、加えて2024年7月3日からCOD(Cach on delivery)、着払いが利用可能です。実際に商品が届いてから出ないと支払いをしたくないという考えの層の方もいるので、これは嬉しいアップデートです。

それでも2023年時点ではまだ全体で1400店舗しかなく、7-11や全家(ファミリマート)と比べると少ないです。

個人輸入者(消費者)に対し適切に課税するために台湾政府が運営するアプリで、 海外の商品を購入する台湾の消費者は「EZ Way」をダウンロードして、 身分証明書の番号(マイナンバー)等を登録する必要があります。 貨物の進捗が通関の辺りで7日間を過ぎても登録が無い場合は配送は自動的にキャンセルとなり、SHOPEE JAPANでは商品の返品対応が無いです。

例えば弊社ですと、事前打ち合わせをしてECサイトに掲載が必要な基本的な商品説明のテキストや画像、動画を頂ければ商品ページに適した中国語翻訳をして、商品現物を弊社事務所へ送って頂ければそれだけで台湾のSHOPEEの「蝦皮購物」に出品ができます。発送やカスタマー対応も全て私達が対応するので、売上は弊社手数料を含め諸々コストを差し引いた利益を送金する、ということをしています。

  • 手間がかからない
  • 台湾の消費者に対し購入するハードルが下がる(納期、EZ Way)
  • コンビニ受け取りもできるので、対象となる台湾の消費者の人数が減らない
  • 依頼費用や現地の管理/保管費用がかかる

とはいえ、これは代理店として当然保管場所やダンボールの資材など実費としてかかるコストに加えて、利益をのせなくては会社がまわりません。ただ弊社ですと現在わずかながらの利益だけでサービス提供をしています。ちなみに売れているお客様もいて、商品原価は私には分かりませんが、1000TWD程の商品がちょうど2週間で、すでに80個出荷しております。

最後は弊社について簡単な営業をさせて頂きましたが、もし台湾に越境ECで進出をご検討の方はぜひご連絡お待ちしております。