こんにちは、台北パスポート大野です。台湾市場への進出のひとつとしてクラウドファンディングを検討している日本の中小企業様も多いかと思います!台湾で最大のクラウドファンディング「ZECZEC」を活用することで、新規市場参入の強力なツールとなるかもしれません。今回は、台湾クラファンの成功に向けた効果的な戦略を解説していきたいと思います。
商品の市場競争力を高める
既存商品との差別化
・独自性の強調: 台湾の消費者に訴求する独自の機能や特徴を前面に出す
・日本品質のアピール: 「日本製」や「日本発」という点を強調し、品質の高さを訴求します。
台湾市場では、日本製品に対する信頼度が高いものの競争も激しいです。既存の台湾製品や他の日本製品との明確な違いが何か、しっかりと言語化して差別を図りましょう。
適切な価格設定
・市場調査の実施: 台湾市場での類似製品の価格帯をリサーチする
・価値の可視化: 高品質な日本製品であっても、その価値を明確に示す
台湾でもクラウドファンディングの客単価は高いと考えていいですが、一方で台湾の消費者は価格に敏感でもあります。だいぶ強気な値段設定でも売れた(支援された)商品はありますが、原価と利益、市場価格を考慮して価格設定をしていきましょう。
ターゲット市場の適切な設定
・ニッチ市場の開拓: 台湾全体ではなく、特定のニーズを持つグループに焦点を当てる
・拡張性の考慮: 将来の市場拡大の可能性も視野に入れておく
台湾は人口が2300万人と小さな市場ですが本当に多様性にも富んでいます。出品を検討している商品が大衆向けでなくニッチな場合でも、META広告などで適切なターゲティングが重要です。将来的にクラウドファンディングだけでなく、ECなどでの小売りや卸売りも検討していいかと思います。
台湾消費者の信頼を獲得する
企業イメージの構築
・台湾向けウェブサイトの準備: 中国語(繁体字)でのウェブサイトを用意し、企業情報を丁寧に説明
・SNSの活用: FacebookやInstagramなど、台湾で人気のSNSを活用して、企業や製品の情報を発信
料金の先払い、また商品が到着が2‐3カ月後ということもあり、消費者心理としては出品者について調査、確認することは至極当然の行動かと思われます。法人かつ過去の出品実績も分かるような信頼できる企業イメージの構築が必要となってきます。
台湾インフルエンサーの起用
・商品に関連したインフルエンサーの起用: 製品カテゴリーに関連したインフルエンサーを見つけ商品紹介やPRをお願いする。
・リアルな製品体験の共有: インフルエンサーに製品を実際に使用してもらい、その感想を共有してもらうことで、商品に対しての実際の信頼性が高まります。
クラウドファンディングにおいてインフルエンサーマーケティングは親和性が高いです。ZECZECでのキャンペーン成功には、適切なインフルエンサーとの協力が重要です。
市場調査の実施
台湾市場に合わせた計画立案
・法規制の確認: 台湾での製品販売に関する法規制を事前に確認し、遵守することが重要です。
・広告予算を設ける: 売上目標金額に対して必要な広告予算が必要となります。
日本もしくは生産国から直接輸入することになりますので、日本に輸入するのと同様商品によっては他法令に該当するものは申請や検査が必要となります。食器類は「衛生福利部」電子機器などは「BSMI」へ諸手続きが必要となります。
クラウドファンディングは実質的に「予約購入」となります。ユーザーから先に支払いを頂いたけれども、事前に検査または通関が通らず、ユーザーに届けられないということが起きないよう事前に検査、申請をしてください。
※他法令の申請が通ってないものは「ZECZEC」の出品の審査に通らないです。
台湾消費者のニーズ分析
・アンケート調査の実施: アンケート機能を活用して、潜在的な顧客からのフィードバック精査する
・競合分析: 競合製品の特徴や価格帯を分析し、自社製品の位置づけを明確にする
「ZECZEC」をはじめとする台湾のクラウドファンディングでは「survey cake」を使用したアンケートを推奨しています。実際にはアンケートの目的に加えて、アンケートページをLPのように作り上げ、「集客」として活用していることが分かります。回答サンプル数やLineやFacebookページへの登録者数を元にクラウドファンディング出品に値するかの判断材料となります。
ユーザーとの積極的な交流
・迅速なカスタマー対応: 広告期間からプロジェクト公開期間、そして商品発送期間といったいずれの期間でも送られてくる支援者からの質問やコメントには素早く丁寧に対応
・定期的な更新: 支援者が安心できるようプロジェクトの進捗状況や製品開発の様子を定期的に共有
先述の通り、前払いかつ商品の到着に長い期間待たなくてはいけないクラウドファンディングでは、しっかり稼働していることをユーザーに認識してもらうためにも、ユーザー発信のコミュニケーションがあった場合には迅速に返信かつプロジェクトの進捗は定期的に更新をしましょう。
弊社の台湾クラウドファンディング出品代行について詳しくはこちらのページをご覧ください。ご相談や費用については以下よりお問い合わせお願い致します。