こんにちは、台北パスポートの大野です。日本でもマーケティング手法として、SNSを利用するのが当たり前となってきておりますが、じゃあ台湾ではどうなのかと考えたときに、実は台湾の方がずっと身近に感じることが多いなと思っております。
台湾で求人をする際には私は「104人力銀行」を利用するのですが、求職者はプラットフォーム上に職務経歴を書いて、かつ履歴書や自己紹介資料を添付するのでそれらに目を通します。さらにSNSのリンクやもしくはリンクツリーの様にSNSをまとめたサイトのURLを添付していたりします。
つまるところ個人の段階でSNSを利用したPRが当たり前となっていて、当然会社の広告などもFacebookやInstagramに投稿するのがメジャーです。とはいえ広告も予算がかかるし、できることならば商品やサービスを紹介するSNSアカウントへのフォロワーを増やして集客、囲い込みをしたいところ。
台湾においてSNSマーケティングの5つのポイントをご案内していきたいと思います!
ポイント① 一貫性のあるテーマ設定
- 投稿内容は必ず自社の業界や製品に関連したものにする
- フォロワーの数よりも質を重視し、真に興味を持つ台湾消費者を集める例:美容製品企業が突然グルメ情報を投稿すると、フォロワーの興味を失う可能性がある
極端な例で言えば、美容製品企業が突然グルメ情報を投稿すると、フォロワーの興味を失う可能性があるので、台湾市場において商品、またはサービスの専門性を明確にして、関連性の高い情報を一貫して提供することで、閲覧者のニーズに沿ったアカウントの構築ができます。
ポイント② 台湾の消費者目線で考える
- 投稿内容が台湾消費者にとって本当に役立つかを常に考える
- SNSでのコメントやメッセージを通じて、台湾消費者の声に耳を傾ける
- フィードバックを積極的に取り入れ、製品やサービスの改善に活かす
台湾消費者とSNSで対話を通じて市場理解を深め、ニーズに合った情報や製品を提供することで、ブランドの成長につながります。Facebookページへの問い合わせも多いですし、例えばInstagramだとアルゴリズムにおいても、DM(ダイレクトメッセージ)やコメントへのリプライが非常に重要だと言われてます。
これらのインタラクションは、ユーザーがコンテンツに対して高い関心を持っていることを示すため、アルゴリズムがそのコンテンツをより多くの人に表示するように働きます³
特にDMにおいては、プライベートなシェアとしてアルゴリズムに強い影響を与え、リーチを大幅に増やすことができます。もちろんコメントも同様に、ユーザーのエンゲージメントを高める重要な要素です。
ポイント③ わかりやすい言葉で伝える
- 業界特有の専門用語は、可能な限り平易な言葉に置き換える
- 複雑な概念は、身近な例えを使って説明する
- KISS(Keep It Simple, Stupid)原則を意識し、シンプルで記憶に残りやすい表現を心がける
わかりやすい言葉で伝えることで、台湾の幅広い層の消費者にメッセージが届き、ブランドの認知度向上につながります。今回は台湾のマーケターを参考にブログを書いてますが、わかりやすくと言いつつもKISSとかでてきて私は「おや?」と思いました。
でも私がデザインを勉強していた時のデザイナーの先生なんかが言っていた言葉で「バカにもわかるように」という言葉と通ずるので「誰にでもわかりやすい」というのは核心だと思ってます。おしとやかで、クラスのマドンナみたいな先生が「バカにもわかるように」と言った時はびっくりしました。
ポイント④ 情報提供者としての立場を確立
- 台湾消費者に役立つ情報を積極的に発信する
- 常に新しい知識を吸収し、最新のトレンドや業界情報を共有する
- 単なる宣伝ではなく、価値ある情報の提供者となることでフォロワーの信頼を獲得する
有益な情報を継続的に発信することで、台湾市場での企業の存在感と信頼性を高めることができます。このように定期的に常に最新の情報を提供し続けることは本当大変です。テレビのニュースやバラエティ番組、雑誌などの特集記事、ブロガーから、近年のインフルエンサーまで、編集より何より新しい情報を発信することの大変さは身にしみてよくわかります。
ポイント⑤ 信頼関係を基盤とした販売戦略
- 直接的な販売促進よりも、まずは信頼関係の構築を優先する
- コンテンツマーケティングを活用し、有益な情報提供を通じて信頼を得る
- 信頼関係が築かれれば、自然と製品やサービスへの興味につながる
今までの①~④をまとめて最終的には台湾の消費者に理解、信頼をしてもらうことが重要だと思っております。お問い合わせのお客様の多くは日本で売れている実績のある商品でも、日本好きの台湾であればすぐ売れるというわけでは全くないです。
まずは台湾消費者は商品のこと、セラーのことが全く分かってない状態であることを前提に、長期的なマインドセットで販売戦略を展開して頂けたらと思います!
台湾進出、台湾商品販売、台湾での現地通訳アテンドなど、リサーチ、交渉、コンサルティングなどご要望有りましたら、ぜひご連絡ください。