2024年台湾の電子決済の最新動向

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こんにちは、台北パスポート大野です。
今回は台湾の電子決済についてご案内しようかと思います。私も日本帰国時はクレジットやPaypayをメインにコンビニなどで支払いをしてます。

台湾でもキャッシュレスへの移行が進んでいますが、どんな電子決済方法があるのかぜひ紹介していきたいと思います。ちなみにいずれのアプリも身分証と紐づけが必要となるので、スマホでの電子決済は居住証をもつ台湾住在の方だけになると思います!

旅行の方は残念ながら現金かクレジット、もしくはコンビニなどで売っている【悠遊卡(Easy card)】【一卡通(iPASS)】といった交通系のカードが購入できますので、購入してそのままコンビニでチャージをするか、駅の券売機でSuicaのようにチャージして、地下鉄(MRT)やバス、コンビニの支払いに利用することができます!

※赤文字はよく使われているもの

種類がとても多いですね。ただEOL GROUPが出している統計では2024時点で最も多い決済手段はLINE PAYが単独で65.7%となっております。次にスーパーマーケット関連(全支付)の電子決済が47.3%、次いでコンビニ関連(i cash pay/全盈Pay/My Fami Pay)が46.1%となります。そして4番目によく使われているのが街口支付30.2%の人が利用してます。

ちなみに私は上記のどれも利用して無くて、悠游付を使ってます。どのコンビニでも利用できるうえ、アプリでそのまま地下鉄(MRT)やバスに乗れるので超便利です。Youbikeはなぜか高雄市だけなので、台北市、新北市でも利用ができるようになればもう言う事無しです。

日本のPaypayにもあるように台湾のそれぞれの支払方法には現金同等のポイント還元があるので消費者にとって電子決済をする動機になっています。加えて各電子決済で行われる割引や、他店舗でも利用できること、景品などのベネフィットがあるので、現金で支払いをするよりお得ですね。そのため2024年時点では、個人が電子決済ツールを平均3つほどスマホに入れているとのことです。

運営者側としても自社の系列の店舗で消費をしてもらうことが目的なので、利用者の囲い込みをするためテレビCMや街中の広告をよく目にします。

電子決済を利用する主な理由
現金のキャッシュバックあるから64%
次回の消費に現金同等のポイントがあるから62%
購入時に割引がある47%
ポイントが系列でも使える31%
ポイントが景品と交換できる27%
会員ランクが上がるとより多くの特典がもらえる18%
比較的女性の利用が多い

6割の消費者が割引やプロモーションを利用するために電子決済アプリをスマートフォンに入れているとのことです。注目すべきは、不定期に提供される割引や、ポイントと交換できるプレゼントなどの特典には、女性消費者の心を掴んでいます。ブランドにとって、アプリを通じたこうしたプロモーション戦略が、顧客との継続的な関係構築に効果的であることが示唆されています。

日本企業が台湾市場に進出する際には、現地の消費者に合わせた施策が重要なポイントだと思っております。今回の電子決済において、現地の台湾起業もこのようなポイント還元や割引クーポンを提供することで、リピーターを増やし、顧客のロイヤルティを高める施策を打ち出して競争が過熱していると言えます。

ぜひ台湾進出を検討している日本企業の皆様の参考としていただけたらと思います。
また次回どうぞよろしくお願いいたします。

台湾進出、台湾商品販売、台湾での現地通訳アテンドなど、リサーチ、交渉、コンサルティングなどご要望有りましたら、ぜひご連絡ください。