こんにちは台北パスポートの大野です。近年、TikTokやInstagramのReelsなどのショート動画が台湾でも主要なマーケティングツールとなっております。これらのプラットフォームを活用したマーケティングは、従来の手法と比べて低コストで運用ができる一方で、「リーチ」や「いいね」といったアクション数を伸ばすのが難しく、時間も掛ける必要があります。今回は台湾において効果的なショート動画の制作について紹介していきたいと思います。
なぜショート動画マーケティングなのか？
ショート動画の最大の魅力は商品の魅力を効果的に伝えられるその手軽さにあります。ブログやYoutubeで常々「AIDMA」について話をしていたのですが、台湾では「種草影片」呼ばれるこれらの動画は、視聴者の購買意欲を自然に刺激し、直接的な収益化につながります。
中国発のマーケティング用語「種草」、「長草」、「拔草」とは？
中国大陸の小紅書（RED BOOK）を利用するマーケターたちが生み出した「種草」、「長草」、「拔草」という用語は台湾でも広く使われるようになりました。これらの用語は、特に若者やSNSユーザーの間で人気があり、ブランドやインフルエンサーが商品を効果的にプロモーションするための重要なツールとなっています。台湾のマーケターたちは、これらの概念を活用して消費者の購買行動を促進し、ブランドの認知度と売上を向上させようとしています。
種草（草を植える）
商品やブランドを他の人に紹介し、購買意欲を喚起する行為を指します。例えば、インフルエンサーがSNSで商品を紹介し、その優れた点を強調することでフォロワーの購買意欲を高めることです。種草は、消費者の心に「欲しい」という種を植えることを意味します。
長草（草が生える）
紹介された商品に対する興味が増し、購入したい気持ちが強くなる状態を指します。種草によって植えられた「欲しい」という種が、時間とともに成長し、消費者の購買意欲がさらに高まることを表しています。
拔草（草を抜く）
購買欲を満たすために実際に最終的に商品を購入すること。消費者が実際に商品を手に入れることで、心の中の「草」を抜くことを意味します。何らかの理由で購買意欲がなくなり、購入計画をキャンセルすることを指すみたいですが、恐らく結果に対して文脈で使い分けてるのかと思います。
動画をヒットさせるための6つの要素
1.高品質な画質
- 最低720P以上の解像度を確保
- オリジナルの撮影素材を使用
- 過度な加工を避け、自然な見た目を維持
2.無駄のない構成
- スクリプトは300字以内
- 動画の長さは30秒以内
- 繰り返し視聴されることを意識した構成
3.テンポの良いリズム感
- 冒頭3秒で視聴者を惹きつける
- 5秒ごとに新しい展開を用意
- 視聴者の興味を最後まで維持
4.インパクトのあるビジュアル
- 独創的な撮影アングル
- 効果的な編集
- 視聴者の好奇心を刺激する演出
5.見やすい字幕デザイン
- 動画内容を邪魔しない配置
- 製品詳細やブランド情報の明確な表示
- 読みやすいフォントとサイズの選択
6.クリアな音質
- 安定した録音環境の確保
- ノイズの少ないクリアな音声
- 適切な音量バランス
更に黄金の三段階構造
第一段階：3秒で心を掴むオープニング
- 「絶対にこれだけはやめて！」という逆説的アプローチ
- 「私が失敗から学んだこと」という共感を誘う展開
- 「なぜあの人は成功したのか？」という好奇心を刺激する問いかけ
第二段階：説得力のある結果提示
- Before/Afterの明確な比較
- 具体的な数値やデータの活用
- 信頼できる第三者の評価やフィードバック
第三段階：明確な価値提案
- 簡潔で分かりやすい使用方法の説明
- 具体的な問題解決シナリオの提示
- 視聴者が即実践できるアクションの流れ
以上今回は台湾でのショート動画マーケティングについてご案内致しました！こう見てみますと内容は日本においての動画マーケティングと概ね同じと考えても大丈夫かと思います。あとは「CAPCUT」や「CANVA」でも十分に動画編集も可能です。もし時間が無いなどで、台湾向けのSNS動画の制作、運用において代行の必要がございましたら、ぜひお問い合わせ頂けたらと思います。
台湾ECサイト運用代行については詳しくはこちらのページをご覧ください。ご相談や費用については以下よりお問い合わせお願い致します。
